背景:生活者に寄り添う「家電のプロ」としての視点
ヤマダホールディングスは創業以来50年以上にわたり、家電量販店として全国で多くのお客様の声に向き合ってきました。近年、物価上昇などを背景に生活防衛意識が高まる中、家電に求められる価値も変化しています。同社は、単なる価格訴求ではなく、「日々の暮らしに本当に必要な機能と品質を、納得感のある価格で提供すること」が現在のニーズであると捉えています。販売・設置・アフターサービスまで一貫して担う同社ならではの視点を活かし、現代の生活者にとって最適な商品づくりに取り組んでいます。
SPA商品戦略の3つの柱
ヤマダホールディングスのSPA商品戦略は、以下の3つの柱に基づいています。
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機能と価格のバランス
接客を通じて蓄積されたお客様の声や販売データを分析し、家電において利用頻度の高い機能や重視されるポイントを丁寧に特定しています。日本の生活文化や住環境を踏まえ、利用頻度の低い機能や複雑な仕様を見直すことで、本当に必要な性能に特化した商品設計を行い、これが納得感のある価格設定に繋がっています。単なる低価格の追求ではなく、使い勝手と価値の両立が図られています。 -
品質
生活家電のサイズや容量、洗濯機の洗浄力、冷蔵庫の保存性能といった、日々の暮らしを支える基本的な性能が商品開発において特に重視されています。毎日使う家電だからこそ、暮らしや生活習慣に寄り添い、長く使い続けられる品質が追求されています。 -
安心
全国に広がる店舗ネットワークを通じて、販売から設置、アフターサービスまで一貫した体制が構築されています。困った際に相談できる身近な店舗があることは、安心して家電を購入・使用する上で重要な要素です。この体制を背景に、SPA商品には最大5年の長期保証(大型家電は3年、カテゴリーにより異なる)が付帯され、購入後も安心して使用できる環境が整備されています。
これらのSPA商品戦略は、「ヤマダで買ってよかった」と感じる体験を提供し、ストアブランド「YAMADA」への信頼を高める基盤になると考えられています。
統一ブランド「YAMADA Products」と春の新ラインナップ
SPA商品の拡充に伴い、ヤマダホールディングスは「YAMADA Products」をSPA商品群の統一ブランドとして位置づけます。YAMADA Productsは、長年の販売実績とお客様の声をもとに、「必要な機能を、ちょうどいい品質と価格で」提供するという、同社ものづくりの考え方を表すブランドです。これにより、これまで個別に訴求されてきたSPA商品がサブブランドとしてYAMADA Productsのもとに集約され、認知向上とブランドイメージの強化が図られます。

これまでのSPA商品ブランドには、洗浄力や清潔性を重視した洗濯機シリーズ「RORO(ロロ)」、鮮度や衛生など食生活を支える基本性能を高めた冷蔵庫シリーズ「REFAGE(リファージュ)」、省エネ性と快適な空調性能をバランスよく備えたエアコンシリーズ「RIAIR(リエア)」、日常の調理を快適に楽しめる使いやすさを追求した調理家電シリーズ「COOFE(クーフェ)」、幅広いカテゴリーで選びやすさとコスパを重視した中小型家電・最寄品「Yselect(ワイセレクト)」があります。
今春からは、洗濯機や冷蔵庫などの大型家電を中心に、エントリーモデル、ミドルクラス、フラッグシップモデルの開発に注力し、ライフスタイルや予算に応じて選びやすいラインアップが拡充されます。物価上昇が続く環境下においても、一人ひとりが納得して選べる「新しい当たり前」となる家電の提供を目指しています。
今後の展望:2030年に向けた成長戦略
ヤマダホールディングスは、2030年3月期までにSPA・オリジナル商品の売上高3,400億円超(PB・SPA合わせた売上構成比20%超)を目標に掲げています。本質的な機能と品質を大切にしながら、価格と利益のバランスを適切に保つこの取り組みは、消費者への価値提供と企業としての持続的成長を両立させるための重要な施策です。
ヤマダホールディングスは、今後も変化する市場環境を見据えながら、日本の生活者一人ひとりの暮らしに寄り添う商品とサービスを提供していく方針です。
