特定小型原付「ENNE ZERO」のスペック詳細発表、都市型モビリティの新たな選択肢を提案

ENNE ZEROの主なスペック

ENNE ZEROの主なスペックは以下の通りです。

  • 速度モード: 20km/h(アシスト比率5段階切替あり)
  • 組み立て時サイズ(mm): 1360×570×1040
  • 折り畳み時サイズ(mm): 750×500×600
  • タイヤサイズ(インチ): 14×1.95
  • アクセル走行時(KM): 50km
  • 自転車走行時(KM): 142km~無限大
  • 車体最大荷重(KG): 150 kg
  • 適用身長(CM): 140~210 cm
  • 定格出力(W): 600W
  • 瞬間最大電力(W): 1500W
  • 対応地形: 都市/山地
  • バッテリー: Panasonic等 48V7.8Ah
  • フレーム素材: アルミニウム合金
  • 防水レベル: IP54
  • 製品保証: フレーム2年間、バッテリー・モーター1年
  • 車体色: ホワイト/ブラック/ブルー
  • ブレーキタイプ: ディスクブレーキ
  • 灯火類: LED

街乗りでの扱いやすさと小回り性能を重視し、14インチのタイヤサイズを採用。48Vバッテリーの採用により、よりパワフルな走行が可能になりました。フレームはENNE T600GRのX303フレームをベースに、スマートで洗練されたデザインへと進化しています。

掲載写真のリアボックスは試作機仕様ですが、製品版ではウェーブフィンデザインを採用し、よりコンパクトかつ完成度の高い仕上がりとなる予定です。

黒い折りたたみ式電動自転車

特定原付の3大課題を解決

ENNE ZEROは、特定原付が抱える「登坂能力」「航続距離」「電池切れ時の走行」という3つの主要課題を解決し、さらに1:5のアシスト比率で電動アシスト自転車の代替利用も想定した新しいモビリティです。免許不要でヘルメット着用が努力義務とされる20km/h上限の特定小型原付において、アクセルとペダルの両方を使用できる唯一の乗り物として設計されています。

技術的課題の解決

ENNE ZEROのペダルは、発電のための入力装置ではなく、人がペダリングした力を直接車輪の駆動に使う走行のための機構として設計されています。この構成を特定原付として成立させるため、車体構造と制御ロジックが同時に設計されました。

20km/hの上限制御を支える中核技術の一つとして、ダイナミックブレーキが採用されています。これは、モーター出力側だけでなく、走行用ペダル構造で加わる人力駆動も考慮し、制動側の制御まで含めて速度上限を成立させるためのものです。ダイナミックブレーキは電磁ブレーキの一種で、滑らかな速度抑制を実現します。

このダイナミックブレーキの制御は、ENNE ZEROシステムに搭載されたAIが担当します。AIは車速、ペダル回転、走行状態、電源状態を判断し、20km/h上限を維持するために必要な制御量を演算。ダイナミックブレーキの介入量を最適化し、電源オフ時には走行検知を起点にウェイクアップ機能を起動します。これにより、加速の意思や強さを感知し、最適なブレーキ力を計算して滑らかな加速抑制を行います。

電欠でも帰れる設計

特定原付のバッテリー切れは、重い車体を押して帰るという不安につながります。ENNE ZEROは、走行ペダルを備えることで、バッテリー残量が少ない状況でもペダルで移動を継続できる設計です。

ウェイクアップ機能とENNE ZEROシステムAIが、車両の走行を検知すると必要な制御系を起動し、車速管理や保安機能に必要な制御状態を立ち上げます。これにより、単に「漕げるだけ」ではない、利用者が帰宅できることを考慮した車両として開発されています。

坂道での性能向上

従来の特定原付は、坂道で速度が落ちやすく、押し歩きが必要になるケースがありました。ENNE ZEROは、アクセルだけに頼らず、走行用ペダルで人の力を加える構造により、坂道でも移動を継続しやすくしています。坂を速く駆け上がるのではなく、「坂で止まらないこと」「押さずに済むこと」「移動がそこで終わらないこと」を価値としています。

白い折りたたみ電動自転車に乗る人物の足元

航続距離の飛躍的向上

特定原付の航続距離は通常バッテリー容量に依存しますが、ENNE ZEROは電動アシスト自転車と同程度の航続距離まで伸びるため、同容量のバッテリーを搭載する他社製品と比較して大幅な航続距離の延長が期待できます。

AIを連想させるデジタルアートワーク

電動アシスト自転車の代替としての「ペダル付き特定原付」

これまで、電動アシスト自転車の代替となり得る特定原付は少なかったとされています。ENNE ZEROは、走行ペダル、ENNE ZEROシステムAI、ダイナミックブレーキ、ウェイクアップ機能の4つを統合することで、「ちゃんと使えるペダル付き特定原付」を目指しています。

免許不要でヘルメット着用が努力義務の20km/h上限という条件の中、人力を駆動に使うペダルを成立させるためには、モーター制御だけでは不十分であり、速度管理、制動、電源オフ時の制御、保安機能まで含めた総合的な設計が必要です。ENNE ZEROはこれらの技術課題を克服し、電動アシスト自転車ユーザーが求めていた“強いアシスト感の代替”を提供することを目指しています。

屋外に停められたENNE ZERO

「1:5アシスト」構想

ENNE ZEROは特定原付であるためアクセル走行も可能ですが、本機が特に重視するのは、人力1に対して5相当のアシスト感を目指す「1:5アシスト」構想です。これは速度競争ではなく、20km/hまでの実用速度域で、発進のしやすさ、坂道の負担軽減、荷物が多い日の走行の快適さを追求するものです。

電動アシスト自転車では物足りなさを感じていたユーザーに対し、「速くなくていいから、もっとアシストしてほしい」というニーズに応える車両として位置付けられています。

eバイクの走行データ計測

都市部での実用性

「20km/hでは自転車の代わりには遅いのではないか」という疑問に対し、日本の実走調査では自転車の平均速度が学生・成人で14.6km/h、幼児児童・高齢者で11.4km/hという結果が出ています。都市部では信号や交差点、歩行者などにより20km/hでの巡航が常に可能ではないため、最高速度よりも発進の軽さ、再加速の容易さ、坂道での失速防止が利用者の満足度に直結すると考えられます。

2026年4月1日からは自転車にも青切符制度が導入され、通行区分違反などが含まれるため、これまでの「歩道に逃げればいい」という感覚は通用しにくくなります。ENNE ZEROは、最高速度を追求するのではなく、20km/hまでの移動をより快適にするための車両として開発されています。14インチの小径タイヤは、高速巡航よりも街中での軽快さ、扱いやすさ、そして「思ったより楽」という体感を重視しています。

笑顔の女性とENNE ZERO

ENNE ZEROが推奨されるユーザー層

ENNE ZEROは、以下のようなユーザーに適しています。

  • 駅までの移動や近距離通勤をより快適にしたい方
  • 坂の多い地域で、現在の電動アシスト自転車に物足りなさを感じている方
  • 荷物が多い日でも、発進や登坂を楽にしたい方
  • 電池残量を気にしすぎずに移動したい方
  • スピードやアクセルよりも、強いアシスト感を求めている方

ENNE ZEROは、従来の特定原付の延長線上に位置するのではなく、電動アシスト自転車では満たしきれなかったニーズに応える新しいモビリティとして提案されています。

公式情報およびお問い合わせ

QRコード

ご注意

  • 本リリースに記載の「1:5アシスト」は、今後の仕様展開に向けた開発構想・制御チューニングの方向性です。最終仕様は今後の開発・試験により決定されます。
  • 蓄電池については、基本的にPanasonic製セルを採用予定ですが、原料確保の都合により、同等性能の他社製品(LG、Samsungほか)を使用する場合があります。
  • 航続距離は、体重や道路状況などにより変動するため、保証するものではありません。
  • 走行時は自賠責保険の書類を携帯してください。
  • ヘルメットの着用は努力義務です。
  • 運転できるのは16歳以上の方です。免許は不要です。
  • 道路交通法その他関係法令に従ってご利用ください。

お問い合わせ

株式会社ENNE
東京都千代田区霞が関3-7-1 霞が関東急ビル
info@ennegt.com
https://www.ennegt.com/