ULSA EVOの製品概要
ULSA EVOは、ハンディ計測、小型機器への組み込み、独自アプリケーションの開発を想定して設計された2次元超音波式風向風速センサーモジュールです。従来の機械式風速計や超音波式風向風速計が抱えていた重量と設置性の課題に対応するため、質量45グラム、直径50mmのコンパクトな筐体を実現しました。




小型・軽量な筐体に加え、用途に応じて機能を拡張できる構成も特長です。超音波制御・計測を行う「STM32」と、ユーザーが自由にプログラムできる「ESP32-C3」を組み合わせたデュアルMCU構成を採用しています。給電・接続はUSB Type-Cに対応し、UART/I2C経由で計測データへのアクセスが可能なため、独自ソフトウェアの開発やシステムへの組み込みが容易です。
ハンディ計測、屋内の気流測定、ドローンへの搭載、自転車走行時の空気抵抗の可視化、スポーツ、インタラクティブ・アートなど、風を活用する幅広いシーンでの活用が期待されます。WebブラウザアプリやiOSアプリと連携可能なデモファームウェアも提供が予定されています。

ESP32用デモファームウェアおよび専用アプリケーションの配布について
ULSA EVOは、ユーザーが内蔵MCU(ESP32-C3)をプログラムし、アプリケーションに応じてカスタム開発が可能な製品です。出荷時には以下の「初期ファームウェア」がESP32にプリインストールされています。
- UARTおよびI2C経由での計測値読み出し機能(ボタンで切り替え可能)
- 取得した計測値のUSBポートへのシリアル出力
- Wi-Fi OTA機能
また、ユーザーの開発・評価の参考となる「デモファームウェア」も提供が予定されています。これはWi-Fi OTA経由でインストールでき、初期ファームウェアの機能に加えて以下の機能をお試しいただけます。
- 対応するWebブラウザアプリおよびiOSネイティブアプリとのワイヤレス接続
- ログ記録機能
対応アプリは、PCまたはAndroidスマートフォン上のWebブラウザ(Chrome、Edge)で動作するWebアプリと、iOSネイティブアプリ(EVO APP)として提供されます。これらのソフトウェアおよびファームウェアは、出荷日(9月30日)以降、オープンソースソフトウェアとして公開・配布が開始される予定です。

アプリケーション例
ULSA EVOは多様なシーンでの活用が見込まれます。
| 用途 | 特長 |
|---|---|
| ハンディ計測 | USB Type-Cプラグを備え、スマートフォン・モバイルバッテリーに直結して測定が可能 |
| 屋内気流測定 | 微気流測定、複数台の同時ワイヤレス接続などによるHVAC領域への活用 |
| ドローン搭載 | 45グラムの軽量性を生かした機体への搭載、飛行前および着陸時の地上での安全確保 |
| 自転車搭載 | 高い計測レート、横風の影響を含む空気抵抗のリアルタイム可視化 |
| スポーツ競技 | 風が飛球に与える影響の予測、トレーニングへのフィードバック |
| インタラクティブ・アート | 気流とリアルタイムに連動する作品、VR空間等への応用 |

販売価格と予約注文の受付について
ULSA EVOの発売を記念し、税込9,900円引きの特別価格で提供されます。
- 予約注文特典価格:79,200円(税込)
- 通常価格※:89,100円(税込)
※通常価格は10月1日から適用されます。
予約注文は、7月29日よりストラト・ビジョン合同会社のECサイト(https://store.strvsn.net/)で受付を開始しています。お支払いは注文確定時となります。商品の発送は9月30日より順次開始される予定ですが、事情により遅れる場合があります。その際は購入時メールアドレス宛に連絡が入ります。
製品仕様
※仕様は予告なく変更される場合があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | ULSA EVO(アルサ・エヴォ) |
| 型番 | SVN-ULEV-BJ-01 |
| 製品種別 | 2次元超音波式風向風速センサーモジュール |
| 製造プロセス | [ 企画 / 開発 / 設計 ] 日本 [ 筐体 / 基板製造 ] 中国 [ 組立 / 風洞検査 / 出荷 ] 日本 |
機械的仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 寸法・質量 | [ 直径 ] 50 mm [ 高さ ] 57 mm [ 質量 ] 45 g |
| 筐体材質 | 産業用3Dプリンター製、HP Multi Jet Fusion PA12S(ナイロン) |
| 防水性能 | 非防水 |
| 推奨動作温度範囲 | 0~45 ℃(結露・凍結なきこと) |
| 固定方法 | 底面部:M2ねじ×3箇所(ねじ深さ3 mm) |
電気的仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 外部接続コネクタ | ・USB Type-Cプラグ ・Grove互換ポート ・microSD カードスロット ※Grove互換ポートはI2Cバスのみ使用可 |
| 電源電圧 | ・DC 5 V ± 5%(USB端子またはGroveポートから供給) ・内蔵バッテリーなし(有線給電のみ) |
| 内部マイコン構成 | [ STM32 ] 超音波計測部(カスタム開発不可) [ ESP32-C3 ] アプリケーション部(カスタム開発可) |
| 平均消費電力 | 約200 mW(デモファームウェアの場合約500 mW) |
| 内部接続方式 | [ UART ] ストリーム出力、対話型簡易CLI [ I2C ] マスター:ESP32 |
| 対応通信速度 | [ UART ] 4800~115200 bps [ I2C ] 400 kHz |
| 表示・操作部 | ・RGB LED ×1 |
| 他機能 | ・リアルタイムクロック(別売CR927一次電池にて時刻保持が可能) |
計測仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 計測項目 | [ 風速 ] [ 風向 ] [ 音速 ] [ 機首方向風速 ] [ 音仮温度 ] |
| 計測範囲 | [ 風速 ] 0~25 m/s ※計測上限を超えた場合、風速値はクリップされエラーとなります。 ※2次元超音波風速計のため、水平360°方向のみ |
| 精度 | [ 風速 ] ±5% rdg. または ±0.3 m/s の大きい方 [ 風向 ] ±3° |
| 分解能 | [ 風向 ] 1° |
| 計測レート | 1 / 2 / 5 / 10 Hz(最小 0.1 秒間隔) |
ストラト・ビジョン合同会社(StratoVision LLC)について
2025年に設立された、福岡県北九州市を拠点とする一人メーカーです。前身のSTRATOVISIONは、気象観測用気球に搭載可能な「観測装置の滑空回収システム」の実現を目指し、2020年に個人事業として創業しました。観測装置の飛行速度を計測するために小型の超音波式対気速度センサーが必要となり、2022年に超音波風速センサー「ULSA」の実用化に成功。2025年には防水・プロフェッショナル用途の「ULSA PRO」の販売を開始し、センシング領域を拡大してきました。新発売の「ULSA EVO」は、ポータビリティとユーザビリティをさらに追求した従来モデルの後継機種であり、今後、より身近な領域での普及を目指しています。

