Trash Technologiesが循環素材ブランド「NovaMine」を発表、Receptの「proovy」で素材の由来をデジタル証明

Trash Technologiesが循環素材ブランド「NovaMine」をリリース

Trash Technologies株式会社は、使用済みのスマートフォン、パソコン、家電製品などに含まれる貴金属を再資源化し、新たな価値を持つ素材として社会へ還元する循環素材ブランド「NovaMine(ノヴァマイン)」をリリースしました。

NovaMine公式サイト:
https://trashtech.jp/novamine

Receptの「proovy」を採用し、素材の由来・品質をデジタル証明

Trash Technologiesは、NovaMineで提供する素材の由来や品質を証明するため、株式会社Receptが提供するデジタル証明書発行基盤「proovy(プルーヴィー)」を採用します。

proovyは、Verifiable Credentials(VC)技術を活用してデジタル証明書を発行します。これにより、NovaMineの素材が「どこから生まれ、どのような工程を経たものなのか」を確認できる仕組みが構築され、メーカーからエンドユーザーまでが素材の背景を確認できる、新たな資源循環の実現を目指しています。

「回収した後」までつなぐ、新たな資源循環へ

都市鉱山に眠る資源の循環プロセス

スマートフォンやパソコンなどの電子機器には、金をはじめとする有用な資源が含まれています。Trash Technologiesは、これらの役目を終えた電子機器を「都市鉱山」と捉え、その価値を社会へ循環させる仕組みづくりに取り組んでいます。

電子機器の回収から、AIを活用した選別、独自プロセスによる精錬までの工程を一貫して管理し、再資源化された素材の品質とトレーサビリティの確保を進めています。しかし、再資源化された資源がその後どのような製品に生まれ変わり、社会へ戻っていくのかは、生活者やメーカー、ブランドからは見えにくいという課題がありました。

再資源化された素材をどのように次の価値へ変え、社会へ戻していくか。その新たな「出口」を創出するために生まれたのがNovaMineです。

都市鉱山由来の循環素材ブランド「NovaMine」

NovaMineブランドロゴ

NovaMineは、役目を終えた電子機器に含まれる貴金属を、新たな価値を持つ素材として社会へ還元するブランドです。これらの資源を取り出し、再資源化し、新たな素材へと生まれ変わらせることで、企業やブランドによる新たな商品や価値創造へとつながり、再び人々の手に渡ることを目指します。

NovaMineを通じて、これまで見えにくかった資源の由来や循環の過程を可視化し、その背景や価値を実感できるものへと変えていく方針です。また、宝飾やアクセサリー、アパレルなど、素材循環や環境意識と親和性の高い領域をはじめ、さまざまな企業やブランドとの共創を通じて、都市鉱山から生まれた資源の新たな活用可能性を広げていくとしています。

素材の由来を証明するReceptの「proovy」

proovyロゴ

NovaMineにおいて特に重要視されるのは、素材の「由来」です。近年、製品のデザインや品質に加え、使用されている素材の出所、加工工程、環境配慮への取り組みなど、その背景を説明できることが求められています。

素材の由来や加工履歴が紙の証明書や事業者ごとのデータに分散していると、流通後も一貫して情報を確認・検証することが困難であるという課題がありました。この課題に対し、NovaMineではReceptが提供する「proovy」を採用し、素材に対するデジタル証明書を発行します。

proovyは、VC(検証可能なデジタル証明書)の仕組みにより、証明書の発行元と、発行後にデータが改ざんされていないことを継続的に検証できる技術基盤です。これにより、NovaMineが提供する貴金属の「由来を証明できる」という特性が実現され、メーカーからエンドユーザーまでが素材の背景を容易に確認できる仕組みの構築を目指します。

デジタル証明書に記録する主な情報(予定)

NovaMineとして提供される素材には、その原料や再資源化の過程を確認できるデジタル証明書が発行される予定です。主な記録項目は以下のとおりです。

  • 原材料情報:回収した素材の種類
  • 回収情報:回収元・回収日などの記録
  • 精錬工程:マイクロ精錬の工程データ
  • 品質情報:純度・成分の分析結果
  • ロット情報:製造ロット番号
  • 製造情報:製造場所・製造日の履歴

これらの情報をデジタル証明書として素材と紐づけることで、都市鉱山から生まれた資源が、どのような過程を経て新たな素材になったのかを可視化します。

今後の展望

Trash TechnologiesとReceptは今後、NovaMineのロット単位でのデジタル証明書発行に向け、証明項目や発行・確認フロー、運用体制の整備を進める方針です。

将来的には、宝飾品として加工・流通する過程の情報連携やDPP(デジタルプロダクトパスポート)への展開も検討し、素材の由来からものづくりの履歴まで、次の所有者へ信頼できる形でつないでいく仕組みを目指しています。

Trash TechnologiesはNovaMineを通じて、循環資源を「環境のために選ぶもの」だけではなく、品質やデザイン、その背景にあるストーリーまで含めて「欲しいから選ぶもの」へと変えていくことを目指しています。Receptとの協業によって、都市鉱山から回収された資源の価値だけでなく、その「由来」も次の所有者へつなぎ、資源循環が人々の日常に自然に組み込まれる社会の実現を目指すとしています。

proovyについて

Receptが提供する「proovy」は、DID/VCを活用し、デジタル証明書の発行・管理・検証を行う技術基盤です。企業や団体向けの発行・検証基盤、API/SDK、ユーザー向けデジタルウォレットなどを提供し、資格・所属・実績・モノの由来など、さまざまな情報を検証可能なデジタル証明書として流通させる仕組みを支援しています。

株式会社Recept コーポレートサイト

Trash Technologies株式会社について

Trash Technologies株式会社は、「電子廃棄物の再資源化を通じて循環型経済の実現に貢献する」をミッションに掲げ、電子廃棄物に含まれる資源を回収・再資源化し、再び社会へ循環させる仕組みの構築に取り組んでいます。AIを活用した電子廃棄物の選別から、独自プロセスによる精錬、資源のトレーサビリティ確保までを一気通貫で構築し、都市に眠る資源の新たな循環モデルの実現を目指しています。

Trash Technologies株式会社 コーポレートサイト