プロジェクト開始の背景
このプロジェクトは、コストパフォーマンスや効率化といった経済合理性のみでは発足しないものでした。日頃からCIOを応援するユーザーから「いつか日本で作ってほしい」「国内メーカーとして日本を盛り上げてほしい」といった声が多数寄せられたことが、プロジェクト発足のきっかけとなっています。
CIOはこれまで海外のパートナー工場と協力し、性能、価格、品質を両立させた製品を開発してきました。その上で、創業10周年という節目に、ユーザーの期待に応えるべく「日本でどこまでできるか」という挑戦を決定しました。日本のものづくりや雇用、国内産業に貢献することを目指し、一過性の企画ではなく、未来につながる継続的な挑戦として推進する方針です。
プロジェクトの3つのテーマ
本プロジェクトでは、国産充電器の実現に向けて、主に3つのテーマに取り組んでいます。
1. 日本工場を介したものづくりへの挑戦

経済合理性だけを追求すれば容易ではないこの挑戦は、日本のユーザーからの応援に応えたいという想いから始動しました。2025年からの水面下での調査では、日本の産業における設備やノウハウの海外移管といった現実が明らかになり、ものづくりの難しさを実感しています。製品化までの一連の流れを日本で一から構築することは、現状では膨大な時間とコストを要するため、段階的に協力パートナーを増やしながら、継続的な取り組みとして進められます。
2. 確かな設計と、維持し続ける出力

本プロジェクトでは、サーマルマネジメントの知見が豊富なYouTuberイチケン氏と共同開発を進めています。小型USB充電器は熱が発生しやすい特性があるため、本製品ではACアダプタとして安心して使い続けられる、安定性の高いUSB充電器を目指します。単に出力性能が高いだけでなく、長期間にわたりその性能を維持できる確かな品質の実現を目指します。
3. 可能な限り、国内メーカー部品を使う

現在調整段階ではありますが、可能な限り国内メーカーの部品を採用した実装にも挑戦する方針です。見える部分だけでなく、見えない内部構造まで含めて日本製にこだわる姿勢を大切にしています。この取り組みが共感を呼び、製品化後の反響が広がれば、国内メーカーとの連携がさらに深まり、日本のものづくりの裾野が広がるきっかけとなることが期待されます。
イチケン氏との開発協力について

電気・電子分野のYouTuberであるイチケン氏は、回路の内部構造や設計思想、部品選定に至るまでを深く解説する活動を行っています。2025年7月に発売された『NovaPort SOLOⅡ 65W』の検証をイチケン氏が行った際、サーマルスロットリングに関する仕様について市場で大きな反響がありました。この際、「小さくて軽いのも魅力だが、電力降下しないものも作ってほしい」という声が寄せられ、CIOは新たな価値への期待に気づかされました。
この経験を単なる指摘で終わらせず、より良い製品開発へのチャンスと捉え、『NovaPortⅢ』の構想が始まりました。この構想と同時に、イチケン氏の存在が念頭に浮かび、直接対話を通じて共同開発が実現しました。

イチケン氏は、今回のプロジェクト参加について、「普通なら距離を置かれてもおかしくない厳しい指摘をしたにもかかわらず、『一緒に作ってほしい』と声をかけてくれたCIOの姿勢を見て、本気でやれると感じた」と述べています。充電器の小型化が進む中で発熱との課題が厳しくなる中、電力降下せず安心して使える熱設計と信頼性の高い部品選定に、技術的な立場から深く関わっていく意向です。製品化までの過程は動画で公開される予定です。
また、日本の部品メーカーに向けて、「今の充電器市場は海外メーカー製部品がほとんどを占めている。国産充電器プロジェクトでは、日本メーカーの部品をどこまで採用できるかに挑戦する。コンデンサ、トランス、パワー半導体など、貢献できる技術や製品を持つメーカーはぜひ声を上げてほしい」と呼びかけています。

株式会社CIO 代表取締役 中橋 翔大氏のメッセージ
代表取締役の中橋翔大氏は、「このプロジェクトは、CIOだけの想いではなく、ユーザーからの『日本で作ってほしい』という声、そして10周年という節目にその期待に応えたいという想いが重なり、ようやく動き出すことができた挑戦である」と述べています。
容易な道のりではないと認識しつつも、「難しいからこそ向き合う価値がある。結果が想像できないからこそ、チャレンジすることに意味がある」というCIOの理念を強調しています。イチケン氏の快諾も心強いものであったと語り、プロジェクトがキャッチコピー先行の見せかけではなく、理想と現実の差に向き合いながら、誠実に進められることを表明しています。
「選ばれるからこそ、続けられる。続けるからこそ、次の可能性が生まれる」というシンプルな事実を胸に、この挑戦が日本のものづくりと未来にとって前向きなきっかけとなることを願っています。
関連情報
本プロジェクトの背景、考え方、取り組みの詳細は特設ページにて公開されています。
「国産充電器プロジェクト」の詳細については、以下の動画でも確認できます。
- YouTubeリンク:https://youtu.be/NaOHvsoPGIk
- イチケン氏YouTubeリンク:https://youtu.be/wOYg67r9oL0
株式会社CIOは「多機能と最新テクノロジーでわくわくする未来をつくる」を理念に掲げ、充電器やモバイルバッテリーなどのスマートフォン関連製品を中心に、製品一つ一つにストーリーや思いを乗せた自社製品の製造に取り組んでいます。


